アークライズ建築設計 プロダクトリスト
すみよし保育園新築工事
~寄り添う庭~
すみよし保育園の敷地は、吉野川南岸土手からほど近く、狭いながらも比較的交通量が 多い道路の角地に位置しています。リズム室を 2 階に持つこの園舎は、準耐火構造の木造 在来工法としており、建築的な特徴は以下の 3 点です。
1. 翼の上のリズム室
土地の有効活用を目指し、変形四角形の敷地形状に沿うように園舎を配置しました。伸 びやかな翼のような大屋根と、その上に載る家型のリズム室が園舎のアイコンとなります。 西側前面道路に対してリズム室の角度が振れているため、シンプルながら圧倒的な個性を 獲得しています。
この大屋根は、前面道路に対して雁行する平面形状をまとめると共に、雨に濡れない玄 関と南側テラスつくりだしています。また、大屋根の高さを抑えることにより、街並みと 周辺環境に対しての圧迫感を減じています。
2. 寄り添う庭
保育室は深い庇がある南側に開かれており、コンパクトで安全な園庭に面しています。 園庭は前面道路から奥に行くにつれて広がっており、送迎や避難用の裏動線を確保するな ど、こどもたちを守るしつらえとしています。
建具を開けると、自然の風が通り抜け、五感で感じることのできる室内としています。 また、室内の天井高さはすべて 2.3mとしています。これは、大人にとっては低い高さで
すが、こどもたちにとっては十分な高さです。水平方向に視線が抜けることにより、広が りを持った室内としています。
3. 立体動線
内部空間の最大の特徴は、階段下の絵本コーナーから 2 階リズム室へと続く立体的な動 線です。ここでは、木製階段踏板の隙間から光が漏れ、上下の視線が交錯することにより、 こどもたちの感性を刺激します。
2 階リズム室は、保護者を交えた行事も行える場所で、広いテラスに面した明るい空間と しています。
以上のことから、すみよし保育園は、こどもたちの豊かな感性を育み、地域の方々に愛さ れる園舎となることを確信しています。
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